フィリピンに短期留学した時の体験談(留学当時30代、男)
国:フィリピン
期間:4週間
目的:スピーキング力UP
ワーホリ取れないおっさんが海外進出するにはスキーしかない!
スキーを教え始めてから2、3年経ったある日。
カナダのスキー教師の資格を取れば、カナダを始め、同じ英語圏のニュージーランドetcのスキースクールが就労ビザのスポンサーになってくれる、という情報をゲットしました。
海外で働くにはこれしかない!と思い、「スキー×英語」というスキルの掛け合わせが視野に入ったこの時から、カナダでスキーを教えるという目的意識を持って英語の勉強を始めました。
ただ、スキーを教えた後は勉強する気力なんか残らないので…カナダへ試験を受けに行くのは
- 冬になる前にどうしても行く
- 英語の勉強時間を稼ぐ
- 特にスピーキングの練習をする
と決めて勉強を始めました。
そこで発見したのが、安く留学できるフィリピン留学。
ガッツリ勉強したかったので、めちゃくちゃ勉強するという噂の学校を選びました。
今はフィリピン留学もメジャーになってきているので値段もそれに伴って高騰していると思いますが、フィリピンに行った2013年当時はフィリピン留学が世間に認知され始めた頃で、4週間の留学&飛行機代で20万くらいでした。
これにプラス現地で使うお金になりますが、平日は3食付きだったので、あまりお金は使いませんでした。
フィリピン行く前に心配だったことは?
選んだ英語学校はTOEICのスコアを100点刻みにして、クラス分けをしている学校でした。
フィリピンではフィリピンでしかできないことに時間を使いたかったので、日本にいる間になるべく上のクラスに入れるように勉強しましたが、どのくらい上がるだろう?というのが心配でした。
結局、TOEIC730まで上げることができたので、留学中はスピーキングや発音の時間が多めに取れてよかったです。
その他に心配していたことは「日本語に頼ってしまうこと」でした。
英語を勉強しに行ったのに日本語に頼ってたとなったら本末転倒で、お金も時間も無駄になってしまいますから。
他の軽犯罪の部類に入ることに関しては、起きてしまったらイヤだけど仕方ない、と思ってました。
日本語への依存度は自分でコントロールできますが、自分ではコントロールできないことは心配しても仕方がありません。どんなに気をつけても、起きる時は起きてしまいます。
【勉強面】行ってみてどうだったか?
良かったこと
- スピーキングの出来なさ加減が分かった
現地では当然ですが、英語をイヤでも使う時間が多かったです。
生活面でちょっと聞きたいことがあった時のスタッフへの簡単な質問でも、スラスラ出てこなかったですね。
レッスンの時は相手が先生なので色々察してくれますけど、スタッフの場合は察してくれても先生ほど慣れてはいないので、少し勝手が違ってきます。
- 訛りは気にならなかった
ネイティブの発音ではなく、意思疎通できるレベルの発音を目指していたこともあり、フィリピン訛りは全く気にしていませんでした。
ネイティブと言われるジャンルの英語ですらアメリカ英語とイギリス英語の違いがあるのに、訛りを気にする意味あるのかな?と思ってました。
加えて自分の場合、訛りを気にする英語のレベルには達していなかった、というのもあります。
念の為に言っておくと、先生たちの英語はキレイな英語でしたよ。
- 集中して勉強できた
遊び呆けている人はいない、音読できるブースはある、平日は夕方くらいまで先生たちもいる、と、英語を勉強するための環境が揃っていたので、こんなに集中して勉強できたことあったかな?というくらい勉強しました。
勉強するための環境が整っている上に、まとまったお金を使っているので、勉強しないわけにはいきませんでした。
勉強しなければ、時間もお金も無駄になってしまいます。
- 先生たちの人柄が良かった
フィリピン人の先生たちは適度にユルく、適度に厳しかったのでちょうど良かったです。
あと、皆さん基本的に明るい人たちなので勉強のやる気も出ます。
良くなかったこと
- 隔週開催のスピーチコンテスト
持ち時間2〜3分のスピーチなんですが、これがめちゃくちゃキツかったです。
1週間でお題に沿ってスピーチ担当の先生に添削してもらいながら文章を作り、暗記して週末に皆の前で発表するという流れ。
発表の時、普段は先生はいないんですが、なぜか年末の時だけは先生も勢揃いでめちゃくちゃ緊張しました。
スピーチをすることで英語を話すことが鍛えられたので、むしろ良かったことに入れるべきかもしれませんが、2回とも最下位だったのでトラウマが…
- 最後は勉強のペースが保てなかった
レッスン&自習で毎日平均8時間勉強というペースが基本だったんですが、短期集中タイプの自分でも4週間なら、そのペースでもギリギリ最後まで保つだろうと思ってました。
が、見通しが甘かったです。
最後の1週間はペースが落ちて、1日平均5〜6時間でした。
気持ちが持たなかったです。
将来、もし5週間以上の留学をすることがあれば、週末のうちどちらか1日はオフに、もう1日は時間少なめで勉強、気分転換に重点を置きます。
【生活面】行ってみてどうだったか?
良かったこと
- 平日は3食付き&洗濯は業者
詰め込み勉強をする上で、家事について何も考えなくていいのは気楽でした。
家事に使う時間を勉強に全て使えるのは大きかったです。
あと、日本では家事を全くやらなくて済むことはあり得ないので、新鮮な気分でもありました。
ただ、学校の食事に関しては、舌の肥えている人にとってはちょっと不満だったようです。
味の許容範囲が広い自分にとっては美味しかったですが。
- 買い物には困らなかった
近所にスーパーとショッピングモールがあったので、日用品や食べ物を買うには困りませんでした。
万引き防止や危険物持ち込み防止のため、軽い所持品チェックがあったり、カバンをロッカーに預け、中に持ち込めなかったりしますけど。
良くなかったこと
- フィリピン料理が合わなかった
2、3回レストランに行ったんですが、食べたフィリピン料理は全て合いませんでした。
味に対する許容範囲の広さには自信があったんですが…
ものすごい脂っこくて塩っぱかったんですが、それだけではない何かがありました。
ニオイも印象に残ってないので、特に臭いとは感じていなかったと思います。
他の国でも脂っこくて塩っぱい料理は食べたし、脂っこくて塩っぱくても美味しい料理はありました。フィリピン料理の何が合わなかったのか、今でも謎です。
でも、美味しい料理も絶対あるはずなので、またフィリピンに行く機会があれば挑戦します。
ちなみに、ファストフードのチェーンであり、フィリピンのソウルフード(?)と言われている”Jollibee“は食べられました。
現地で日本人とどのくらい接したか?
生徒は日本人だけだったので毎日日本人と接していましたが、「絶対に日本語を使わない!」とは全く思っていなかったので、英語を勉強する上で問題に感じませんでした。
というか、無理やり全て英語にすると、時には勉強面で非効率的になる時もあります。
例えばスピーチの練習の時なんですが、スピーチは突っ立って話すわけではなく、身振り手振り、表情や声の調子など、聴衆の感情に訴えかけるためにデリバリーという技術が必要になってきます。
デリバリーが他者に与える印象は見てもらわないと自分では分からないですし、受けた印象を英語で説明するのは難しすぎます。
あと、留学していたのが12月だったので、学校のクリスマスパーティのプレゼント交換はどんなのがいいんだろう?という話もしました。
まとめ
このフィリピン留学でスピーキングを鍛えらえれたおかげで、カナダのスキー教師資格を取ることができました。
英語の勉強に関して、続けるのに必要なのは以下の2つかと思います。
- 勉強をする環境を整えて自分をそこに置くこと
→ 人は環境にかなり左右されます。 - 間違っていてもいいから口から英語を出すこと
→ 口に出さないと、英会話や発音の試行錯誤ができません。
あと思ったのは、TOEIC900前後以上の人は、留学するならフィリピンよりも英語圏のほうが良さそう、ということです。
あくまで個人的な感想ですが、フィリピンは英語が母語ではないので、TOEICでそのくらいのスコアを取れる人は次第に物足りなくなってくると思います。
というか、むしろ、そのくらいのスコアを取れるのであれば、留学よりも海外で働くほうが楽しいのではないかな?と思います。
興味のある国があればそこが一番いいですが、特にないなら勢いがある東南アジアで働くのが面白そうですね。
コメントを残す