アメリカの農業大学へ短期留学したmiwaさん(福岡県在住 女性)の体験談
国 :アメリカ(ジョージア州)
期間:2週間
目的:短期留学
留学を決めたきっかけ
私は大学2年生が終わった後の春休みにアメリカに2週間の短期留学をしました。
留学を決めたのは説明会に参加した時でした。
留学説明会があることはポスターを見て知ったのですが、そこにはアメリカの広大な土地で育てられる牛の写真が載っていました。
それを見たときに「こういう景色を自分で見てみたい!」と思ったのです。
そして説明会に参加しました。
この留学の目的はアメリカの農業を学ぼうというものでした。具体的には農業に関する講義を受けたり、農場を見学したりという内容でした。ちなみに英語のレベルによる制限はありませんでした。
私は農業に興味があり、さらに春休みに海外に行きたいと考えていたため、この留学プログラムは私にとってちょうどいいものでした。
だから説明会で話を聞いた後にはもう留学に行く気満々だったのです。
ちなみに留学に参加する前の私の英語レベルはというと大学受験で猛勉強したきりになっていました。
大学に入ったばかりのころは英語の授業があり、まだ英語に触れる機会があったのですが、学年が上がるにつれて英語に触れる機会はなくなっていったのです。
しかしどうしても留学に行きたかった私は「英語に関してはどうにかなるだろう。」という気持ちで参加を決めました。
留学までの準備
今回の留学プログラムでは私たちは1人ずつ農業に関するプレゼンテーションをしなければなりませんでした。さらに発表を終えた後は質疑応答の時間も用意されていたのです。
英語が得意ではない私にとって1人でプレゼンテーションをするというのはハードルの高い作業でした。
しかし逃げることはできません。だから事前準備に力を入れることを決めました。
パワーポイントでスライドを作り上げた後は何回も読みなおしました。何回も練習すると「自分は大丈夫だ。」という自信が湧いてきたのです。あんなに発表することに不安を抱いていた私は自分自身の変化に驚きました。
自分が納得するまで練習を繰り返すことはとても大切だということに気づかされました。
そして留学
待ちに待った留学が始まりました。私にとって初めてのアメリカです。アメリカはサイズがすべて大きく、見るものすべてにびっくりしました。
私が行ったのは南西部にある「ジョージア州」というところです。メキシコに近いため、メキシコ料理のお店がたくさんありました。
そして講義
留学ではアメリカの農業に関する講義がありました。講義には同じ大学から参加した先生も受けていました。
英語に自信がなかった私は「もしかしたら先生が翻訳してくれるのかな…。」という期待を抱いていました。
しかし実際にはそんなことはなく、講義は英語ですべて進められました。私はリスニングについては練習していなかったため、あまり聞き取れないまま、話が淡々と進んでいったのです。
「なんとかなるだろう…。」と考えていた私はショックを受けました。
結局講義内容の半分ほどしか分からないまま授業が終わりました。私の心には「せっかくアメリカに来たのに…。」という後悔だけが残ったのです。
アメリカ農業の豆知識
話は変わりますが、私が理解できた中で新しく学んだことについて紹介します。
1つ目はアメリカの農業従事者の平均年齢は日本の農業従事者の平均年齢とほとんど変わらないということです。
日本では少子高齢化が進み、農業従事者も高齢化しているという事実はあまり農業に詳しくない方でもご存じでしょう。しかしこれと同様の問題がアメリカでも起こっているのです。
アメリカは農業に関して強い力を持っていると考えていた私にとって衝撃的な事実でした。
2つ目はアメリカの牛肉の価格はすごく安いということです。日本では牛肉は高級品というイメージがありますよね。しかしアメリカでは牛肉はとても安いのです。日本の牛肉が高いのには2つの理由があります。
- 日本では牛を飼育するのに手間暇がかかる
- 日本で販売している牛肉は輸入品が多い
1つ目は主に和牛を指しています。「和牛」と聞くと、高級なイメージがありますよね。皆さんが思っているように和牛は一般的な牛肉よりも高い価格で売られています。これは和牛を作るときに丁寧に育てられているのでとても値段が高くなるのです。
2番目の理由については日本はアメリカやオーストラリアから輸入した牛肉を販売しています。だから輸入にかかるコストがあるため、その分が高くついてしまうのです。だから当然のことですが、アメリカでは日本よりも牛肉の価格は安いです。
なんとか終わらせられたプレゼンテーション
講義はあまり聞き取れなかったものの、プレゼンテーションは練習の甲斐もあり、何とか終わらせることができました。
これは私が事前に練習をしていたからであると感じました。ネイティブの人を目の前にしてプレゼンテーションをするというのはかなりハードルが高かったです。だけど練習を積み重ねたら不可能なことが可能になったのです。
中国人との出会い
私は運がいいことに現地の大学の先生の家にお邪魔する機会がありました。その時に先生が担当している生徒も何人かいました。その生徒はアメリカ人だけではなく、中国人、オーストラリア人もいました。だからさまざまな国籍を持つ人と交流できたのです。
私は少しだけ中国語が話せるので中国の方に話しかけました。彼女はとても気さくで私たちはすぐに打ち解けました。
彼女は大学の博士課程の学生で、大学院生になって初めてアメリカに留学してきたそうです。彼女は留学するだけのチャレンジ精神があり、話はどれも私のためになるものばかりでした。
特に私の心に刺さった言葉は「挑戦する前はすごく怖いけれど、チャレンジした後は意外に大丈夫なことが多い。」というものでした。
確かに私がアメリカに行くまえにはプレゼンテーションのことや英語のことで不安がありました。しかしいざ留学が始まると、つらいことよりも楽しいことの方が多かったのです。さらに一緒にプログラムに参加した友達の支えもあって、無事に留学ができています。
「留学に少し苦手意識があるからな…。」という勝手な思い込みで留学を経験しないよりもチャレンジ精神を持って留学をしたほうがはるかにいい経験になりますよね。
彼女の言葉は自分の経験と重なってとても私の心に響きました。これからの人生、挑戦しないといけない機会はたくさんあるでしょうが、そのたびに彼女の言葉を思い出して乗り越えることができるでしょう。
留学で学んだこと
私は今回の留学プログラムに参加してよかった、と断言できます。なぜならたくさんのことを学べたからです。
事前準備の大事さが分かった
少し前にも書きましたが、私はプレゼンテーションの準備を入念に行いました。そのおかげで私の本番の発表はうまくいったのです。
もしなにも準備をしていなかったら私は本番で言うことを忘れてしまったり、下手な英語を露呈してしまったりして失敗に終わっていたでしょう。
やはり事前準備をしっかりして、「絶対に本番はうまくいく!」と思えるようになるまで練習を繰り返すことが大切なのです。
さらに私は英語の講義を十分には理解できませんでした。これは私がリスニングの練習をしていなかったために先生の話がしっかりと聞き取れなかったのです。
このことからも事前準備が大切だということが分かりました。
講義の理解度が不十分であったことは悔しいですが、練習が大切ということを学べました。
これは私が留学していなかったら分からないことでした。経験は決して無駄にはならないのですね。
勉強していたことは必ずどこかで役に立つこと
私は大学生になって第二外国語として中国語を選びました。それから授業で中国語を学んでいくうちに中国語はおもしろいということに気が付きました。
だから中国語の授業が終わっても、自分で勉強を続けていたのです。
ただ単に中国語が面白いという理由で勉強していたので、実際にどこで役に立つのかということは考えていませんでした。
しかし今回の留学でなんと中国語が役に立ったのです。それは先ほど触れた、中国人と話した時でした。
私は中国語が少しできたから彼女に話しかけることができました。逆に言えば、中国語が話せなかったら彼女に話しかけることもなかったのです。
もし彼女と話していなかったら私の人生に影響を与える言葉も聞けていなかったでしょう。
この経験から言えることは自分が勉強していたことはどこかで必ず役に立つ、ということです。勉強はすぐに役に立つことではないですが、自分の目の前に来たチャンスをつかむか逃すかは自分がいつもどれだけ勉強してそのチャンスをつかむ準備ができているかにかかっています。
これからも勉強を続けて自分が取れるチャンスはすべてつかもうと考えています。
まとめ
私の留学経験をまとめました。留学内容は大学生ならではのものですが、留学で学んだことは誰もが普段の生活で使える考え方を紹介しています。
英語学習もいつ役に立つか分からないという人も多いかもしれませんが、その経験は決して無駄になることはありません。
私の経験が参考になれば幸いです。
当ブログでは皆さんの英語にまつわる体験談を募集しています。
こちらの記事は、オーストラリアでインターンをされた方のした方の体験談です。海外インターンで直面した困難をどう乗り超えていったのかは私たちが成長するきっかけを教えてくれます。
ぜひご覧ください。