沖縄県在住、natsumikanさん(女性)
の体験談です。
【就職難】の昨今では、専門職でない場合でも『英語が話せること』を前提とした求人が増えてきました。日本という国は、先進国のなかでは英語力が非常に低く、発展途上国より劣っているとも言われています。
私は幼いころから海外での生活に憧れていました。
小学校3年生より英会話教室に通い、地元の中学を卒業
その後、英語を専門とする高等学校に通い、さらには、短大とはいえ『英語』を専門とした学校に通っていました
が、30歳を過ぎた今でも話すことができません。(恥)
もちろん、学生時代は日常会話レベルであれば、そこそこ話せていました。
英語を使わない仕事に就き、10年以上話さない環境にいると、勉強してきたことが嘘かのように、話せなくなってしまいました…
いまさら後悔しても、過ぎた時間は戻せないのが悲しい現実なのですが
失敗から学ぶことはある!
と考え、30歳を過ぎた今、人生を振り返り感じたことをお伝えしようと思います。
長期英語学習のはじまり
英会話教室に通い始めたのは、もともと私の兄が通っていたこともあり、よくある「兄姉と同じことがしたい」という思いから通い始めました。
通っているうちに学ぶことが楽しく
日本語では話せないことも、英語では話せるのではないか。
という考えが生まれ、兄が辞めた後も教室に通い続けるぐらい、とても熱心な子でした。
ですが、私は昔から、友達作りがとても苦手で、自分からは話しかけることができない子でした。
英会話を始めたからと言って、内向的な性格が改善される訳ではなく
5名ほどの生徒数の中でも、いざ発言をしようとすると埋もれてしまい
言われていることは理解できても会話を返すことができず…
中学生になっても会話力は成長せず、高校の入学を機に英会話教室は辞めてしまいました。
ただ、英語を学ぶことへの意欲はあり、内向的な性格が問題ということに、この時点では気づいていなかったため、英語科がある高校へと通い始めます。(今思えば、違うところを受験すれば良かった(笑)
カナダへ短期留学
高等学校へ入学後、英語を専門とした学科ではあったものの、メインの学習方法は座学。
先生が黒板の前に立ち、ひたすらノートを取るというスタンダードな授業を受けながら、特に可もなく不可もない成績で淡々と高校生活を過ごしていました。
高校2年生になったある日、以前通っていた英会話教室の先生から、2週間のカナダ留学の提案をされました。英語を学ぶ方なら誰しも憧れる海外留学
しかも2週間という短期で、初めての海外には適した期間ではないか?と考え、何とか両親を説得し、夏休みを利用して初めての海外へ行くことになりました。
内容は、現地の大学で寮に入り語学を学ぶというものでした。
初めての海外で気分は最高潮!
初日は自由時間ということもあり、引率の先生と共に観光地を訪れたり、買い物をしたりと、カナダライフを満喫していました。
そんな楽しい時間も束の間
その後の学校生活は、留学したことを後悔したくなるほど辛い経験をします…
いざ!授業開始!!
クラスを担当する先生は現地在住のスタッフですが、参加する生徒は英語を母国語としない他国の子たち。まずは簡単なテストでレベル分けをして1クラス10名ほどで、授業がスタートしていきます。
文法の学力は英検準1級レベルの私
テストは本当に簡単な内容で、リスニングも問題なくクリアしたため、レベル分けされたクラスはなかなかのハイレベル
授業内容も日本のスタイルとは全く異なり、「会話」メインで進められるものでした。
クラスメイトに日本人は私含めて2名、アジア人は他におらず、スペインやメキシコなどの南米の子たちばかり。
今までは英語を母国語とする人や日本訛りの英語でしか話したことがなかった私は
- 他国の訛りがある英語が全く聞き取れない
- また内向的な性格が仇となり、積極的に話しかけることもできず…
- 授業についていけない!!
そんな状況に陥りました。
先生やクラスメイトも、私の実力に呆れ、優しい問題のみバトンを渡してくれるというスタイルで授業が進んでいきました。
そんな状態で、3日4日と過ぎていき、クラスのレベルを下げてほしいとまで申し出ましたが、空きがないため聞き入れてもらえず、最終日まで過ごすこととなりました。
クラス外での体験もあったため、何人か友達はできましたが、周りの日本人の子たちを見ると、私よりも英語が話せないにも関わらず、他国の子たちと楽しそうに交流する姿が…
そんな姿を見て、英語力ではなく、会話力(アウトプット)の必要性を強く実感しました。
内向的な私はどうしてもその輪に入ることができず、初めての海外留学は悔いが残るものとなりました。
英語学習の最終地点
挫折を味わった留学ですが
自分に足りない部分は会話力と気づくことができました。
高校での学習のみでは補えないと考えた私は、もう一度英会話教室に通うことを決意します。
選んだのはもちろん少人数制
1クラスMAX3名で授業を受けられる「ジオス」を選択しました。
バイト代をつぎ込んだこともあり、必死で通いながら学生生活を終え、気づいた頃には、日常会話は問題なく話せるレベルまでになりました。
英会話教室に通っていた時は、クラスメイト仲間や先生たちと楽しい時間を過ごせたと思います。
決して安い買い物ではありませんでしたが、通って良かったと思っています。
まとめ
あれから10年以上たった現在
残念なことに内向的な性格は大きく改善されることはなく、英語を話せるようになっても、話す機会を作らなかった私。
英語とは無縁の職に就いたため、英会話教室を辞めてしまってからは、日常会話すらままならない状態にまで戻ってしまいました。
今は生活に余裕ができ、何か新しいことを始めようと考えているタイミングで思うことは
継続して話す機会を作っていれば良かったということ。
「コミュニケーション力」があれば、積極的に友達を作り、現在も話せる相手が傍にいたかもしれません。現に学生時代の知人は、話せない状態でもフレンドリーな性格から、外国人の友人を作り、流暢な英語を話すようになっていました。
人によって、コミュニケーションの方法は違うため、『必ずこうしろ』とは言えませんが、大切なのは少しの勇気を持って話すこと。これに尽きると思います。
恥ずかしがらずにジェスチャーをしながら話せば、大概の会話は伝わります。
私の性格上、英会話教室に通うという選択をしましたが、決してそれが正解ということではなく、英語を話すチャンスを自ら作ることができれば、会話力は向上できるのです。
と、30歳を越えた今思います。(笑)
お役に立てるかはわかりませんが、少しでも英会話に興味がある方への参考になればと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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