使える英語を学びたい!何度もぶつかる壁、英語マスターへの終わりのない旅

埼玉県在住、けいさん(女性)の体験談です。

カッコ悪い、英語できない自分

ナイショですが副業で歌手の仕事をしています。

パーティ、イベント、ジャズバー、クラブ。
兄の影響で子どもの頃からジャズを聴いていたので、お仕事をいただけるようになるまでは順調でした。

しかし都心でのお仕事が増えてくると、新しい問題が出てきました。

英語のジャズスタンダード曲を歌う私に、ネイティブスピーカーたちが話しかけてくるのです。

この曲を歌って欲しい、くらいなら良いのですが

  • 正直何を話しかけられたかもわからず、みんなでただただ微笑んだ時
  • 英語が堪能なミュージシャンが通訳してくれた時
  • 外国人の方のお連れ様が通訳してくれた時

こんな時いつも、自分のカッコ悪さで気分が悪くなりました。

「英語で歌っているのに、英語を話せないの?」
「意味がわかって歌っているの?」

無言の圧力に逃げ帰りたくなることもありました。

学校で習う英語で英検2級は取れました。
でも「話す」という機会はなかったのです。

その後、ご縁があって足を踏み入れたジャズシンガーとしての世界で、私は再び英語とつきあうことになりました。

歌手として仕事をしていくためには、歌詞をすべて暗記しなくてはなりません。

レパートリーは約100曲くらいでしょうか。
それ以上は歌う前に覚えなおすことになります。
大したことではないのです。

「どうやって覚えるか」ではなく、「覚えるまでやる」だけですから。

大したことではない、というのには理由があります。
ボサノヴァを歌おうと思ったらポルトガル語を覚えなければならないのです。
単語も文法も知らない言語、歌詞を読む音声のCDと、歌の音源を頼りに丸暗記です。

1曲1ヶ月くらいかけてこんな作業をしていると、英語は簡単だな、と思います。
単語はほぼ知っている、文法はまあまあわかる。
電子辞書もあるし歌の音源もyoutubeでいくらでも確認できます。

この時期が、私が一番楽しく英語とつきあえた時期でしょう。
だんだん仕事が増えてきた時にぶつかったのが、冒頭の「英会話ができない自分」でした。

短期留学へ

昼は事務の仕事をしています。
今から5年前、転職を決めました。

転職先の入社日と退職日の間、あえて1ヶ月を空けました。

退職金で短期語学留学に行くためです。

行き先はフィリピンのセブ島
期間が短すぎるため、適当な行き先に思えたのです。

私にとって、海外への一人旅は初めての経験でした。
スーツケースにやる気を詰め込んで向かった語学学校

「今日から2週間は日本語を忘れるんだ!」と決意していました。

フィリピン、セブ島
そこは観光のパンフレットやサイトで見る表の顔と、そこで生活する人たちの裏の顔を持つ島でした。貧しく、危険で、不潔な場所。
洗濯物はホテルのランドリーではなく、子供たちが裏庭で石鹸で洗っているのが見える場所です。
空港に迎えに来てくれた語学学校のバスからの眺めに私は絶句しました。

結局、語学学校のビルから外に出たのは「一緒に食事に行こう」と同じクラスの人たちに誘われた1回だけでした。
ほかの誘いをすべて断ったのは、朝起きて、授業を受けて、宿題をこなして、眠るまで、日本語を使いたくなかったからです。

でも家族や友人にラインしたり、フェイスブックを眺めたりする時間があったのだから、今から思えば煩わしい人間関係を避けたかったからだけなのかもしれません。

ようやく20歳くらいに見える先生たちが「SVOC」などと説明するのを聞きながら、

中学高校の授業をあと少しだけ、本当にあと少しだけ真面目に受けていたら、今ここにいる必要なんてなかったのに」と何度思ったか・・
聞いたことがある単語なのに「なんだっけ?」と思うのも情けない。

しかし、英語がよくわからなくてもカンバセーションの時間に盛り上がるコツはすぐにつかみました。
相手が女性だったら、恋バナを振ること
簡単な質問とreally?amazing!だけで、60分くらいあっという間に過ぎていきます。

「英語のシャワー。きっと突然聞き取れるようになってるんだ、私!」

そう信じて頑張っていた私でしたが、はじめから分かっていたことかもしれませんが、2週間程度でそんな瞬間が訪れるはずもなく、半分以上白紙のテキストやCDなどの教材を土産に日本に帰る日が来ました。

帰国前にTOEICを受けたかったのですが、帰国便の曜日の都合で受けられず。効果は不明のままの帰国となりました。

最後の夜には2週間どっぷりお世話になった先生方に「あなたシンガーなんだって?」と言われて、持参のウクレレで、みんなで歌おう、と1曲歌ってきたのがいい思い出です。

あとは、第一夜の食事の時に、英語辞書のアプリ、何使っている?という話題になり、その場でiPhoneに「これいいよ」と教えてもらったWISDOMEをダウンロードできたのは収穫でした。
現在まで、便利に使い続けています。

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終わりのない旅

帰国しても、私を待っていたのは英会話の相手がいない世界です。
しかしすぐに変化を感じたのは、歌詞を覚えるスピードが格段に上がったことです。

思うに、頻出フレーズとして捉えられる文章が長くなった、ということでしょうか。
しかしさらに変化があったのはポルトガル語の方。あっという間に入ります。

2週間語学だけに集中したので脳内のフリースペースが整理されたのかもしれません。
しかし肝心の英会話の方は、せっかく腕を磨いてきたのに、今度は六本木でも赤坂でも、外国人に遭遇しなくなってしまいました。

そんなある日、夫が「取引先の女社長がシンガポールからくるけど、食事に参加する?」と声をかけてくれました。
その気遣いが嬉しくて、和菓子の手土産を携えて浅草まで行ったのに・・・なんということでしょう。

また、スピードに全然ついていけない自分を発見する羽目になりました。
商談の相手では得意の恋バナでやり過ごすこともできません。
ふたたび恥ずかしい夜となってしまいました・・

まとめ

  1. 英会話を学びたいなら、まず英会話の相手を確保してから。
    英会話スクールでも良いと思います。とにかく、学んだら即アウトプットできる相手がいなくては無駄になります。
  2. 英語の本を読む、映画を字幕なしで、がゴールでも仲間は必要。
    フィリピンから帰ってきた私が細々と続けた英語学習がこれでした。ハリーポッターを全巻読破しても、映画がなんとなくわかった気がしても、その成功体験を共有してくれる人がいなければ続きません。それで終わりです。え?その解釈違うんじゃない?と言ってくれる人がいなくては、独りよがりで終わりませんか。
  3. 自分にとって楽な勉強方法を探す
    例えば私にとっては英語の歌詞の暗記、というのは娯楽の一種、しかも仕事に活かせる一挙両得な手段です。英語のコミックを読む、でもなんでも良いと思うので、楽しみながら英語に触れられる機会を見つけられたらラッキーだと思います。
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