今回は福岡県在住の山田さんから英語にまつわる体験談をご紹介頂きました!
ちょっと待て、なぜ私に振る!?
学生時代、初めてバイトで入ったお店での出来事です。
わたくし山田は当時、ドラッグストアでアルバイトをしていました。
それは、週末のセールが終わり、お客さんも少ない月曜日の昼下がりのお話。
いつも通り担当していた飲み物類の補充をしていると、駐車場に中型の車が止まったのです。
はて、と思い様子を見ていると、その車から、10~20人位の他人が降りてきて、うちのお店にワイワイ言いながら入ってきました。
何人かずつのグループになって、1グループ1つずつのカートと、そのカートの上下に買い物かごを置き、それぞれ皆様思い思いにお店の中の散策をスタート。それと同時にあちこちから中国語が響き渡り、静かだった店内が急ににぎやかになりました。
あっという間に買い物かごはいっぱいになり、商品が山のようになっていました。2つのカゴでは足りなくなってさらにカートとカゴを追加していくグループまでいる状況。
「これが、噂に聞く爆買い??欠品ポップ足りますかね店長??」
「だねぇ山田さん。しっかしすげえな。売り場ガラガラ。うわー、売上は上がるけど今日発注大変だよぉ。」
私は近くにいた店長とそう話していました。(当時はまだ自動発注は入っていませんでした。)
そのとき、その事件は起きたのです。
「山田さん、1番レジまでお願いします。」
店内放送で呼び出された私は、仕事を中断して1番レジまで急ぎました。そこではレジ担当の鈴木さん(仮名)が英語で何か激しく言われていました。鈴木さんは半泣きでオロオロしています。
「山田さん助けてぇ。何言っているかわかんないよぉ。」
必死の形相の鈴木さん。
「ちょっと待て、私英語話せないですよ!!」
同じく別の意味で必死の形相の私。
「大丈夫、学生だから私より話せるよ!!」
めっちゃいい笑顔で無茶振りして私を見る鈴木さん。
なんかもう、話せるとか話せないとかそういうのどうでもよくなった私は、しぶしぶ接客を英語ですることに。
中国語よりは、わかる。
それだけを安心材料にお話をうかがった。
結果。
「わっかんねぇ~!!」
そう、何を言われていてるのか全然わからないのです。
中国人みたいだったので、漢字なら通じるかもと思い、紙とボールペンを持ってきました。そこに漢字を書き、漢字とボディランゲージで対応し、お客様は納得されてお帰りになりました。
その場は何とか乗り切りましたが、家に帰りついて、無力感と情けなさに打ちひしがれました。あんなに(試験前に)頑張って勉強してきたのに、何でこんなに実際使おうとすると全然使えないんだろう、と。そんな、身にもならないことに貴重な時間を費やしてきたのか。
これだけの時間があれば、あのゲームをあと何時間くらいプレイできていたのだろうか。ONE 〇IECE 何回一気読みできただろうか。
そう考えると、悔しくて悔しくて仕方がなくなりました。
そのとき、某マ〇ーアントワネットのような口調でこう思いました。
「しゃべれない英語を学んだ時間がもったいないと思うなら、しゃべれるようになればいいじゃない。」
マ〇ー様、全くもってその通りでございます。
そこで私は、英語が喋れるようになるようがんばろうと思いました。
そうだ、英会話教室に行こう
そこからは、なかなかにハードな日々でした。
ではド定番の英会話教室に通おう!
そう思って英会話教室のチラシを見ました。
「い、1時間4000円!?」
しかもグループレッスンで。私は初めて英会話教室の相場を知り、大人の階段を少し駆け上りました。
英会話教室に行くほどのお金なんてない。だって学生だもの。
そんな私はまず、自分と向き合ってどこが出来ていないか確認することにしました。そこで私は、絶対的に英語を話していないことに気付きました。
そして次に使ったのが洋楽。ひたすら聞いてひたすら歌いました。
そのほかにも私は様々な勉強法を試し、ある勉強法にたどり着きました。
当時レ〇パレスで一人暮らしでしたが、多分1日に2時間くらいは自分で決めた英文を口に出していました。
はた目から見れば、独り言を英語で独り言を言い続けるヤバい奴状態。ただ、壁越しだったおかげで、きっと隣人は私が海外にいるパートナーと国際電話で毎日愛を語り合っていると思っていたに違いありません。(ありがとう、壁!!)
でもその勉強法で、駅前留学ならぬお金をかけずに自宅留学を実現し(と思っている)、気が付けばふと口から英語が出てくる状態になっていました。
ただ、(リアルの)相手がいるとそれは本当に使えるのだろうか。その時の私はそう疑問に思っていました。
金髪ブロンド美女と・・・♡
そうこうしているうちに、外国人と話すことに抵抗を感じなくなっていました。
あれほど嫌がっていた外国人への接客も、物怖じせずに出来るようになっていた。
そんなある日、店内放送で呼ばれた先に女性がいました。
ブロンドの金髪、やや切れ長の碧眼、身長は160cm後半くらいのキレイなお姉さん。左側だけあるなみだぼくろが眩しい。
そんな彼女がオーストラリアなまりの英語で話してきました。
必要な商品の案内をして、彼女は満足そうに商品を手に取りました。
接客が終わり、彼女から
「あなた、英語上手ね!」
と言われました。ものすごく嬉しくて、
「ありがとう!美しいお姉さんのために頑張ったよ。」
と返しました。彼女は目を丸くして
「まぁ!日本人ってシャイだと思ってたけどこんなクールな日本人もいるのね!」
と言って大喜びしました。
美女とのその後
さて、私と彼女、このあとどうなったでしょうか。
はい、もちろん何もありませんでした。
英語のスキルは上がったけど、そっちのスキルは残念。
彼女とはそれきりでしたが、英会話のスキルは今なお磨き続けています。
※もしこんな私の勉強法に関心がある方がいらっしゃいましたらご一報ください。
当ブログでは皆さんの英語にまつわる体験談を募集しています。
こちらの記事は、オーストラリアでインターンをされた方のした方の体験談です。海外インターンで直面した困難をどう乗り超えていったのかは私たちが成長するきっかけを教えてくれます。
ぜひご覧ください。