思い描いた日本語を英語に変換して口からスムーズに出すには、トレーニングが必要だよ。
日本語を英語に変換する練習をたくさんした方が良いね。
日本文学を好きな外国人も多いし、日本文学で練習してみたらどうかな?
日本人なら聞いたことのある『枕草子』
私、古文も詳しくないのに、それを英語に変換なんて難しそうです。
難しく見えるだけで、実は
- 景色・風景の感想
- 恋愛中の気持ち
- 家族への想い
など現代の僕たちと変わりない気持ちが書かれているものが多いんだ。
最近は小学生向けに漫画にしたものや、動画アニメなど作成されているからすぐに内容理解が出来るはずだよ!
良かった、古文についても学ばないといけないかと思いました。
漫画や動画なら私も時間がある時によく見ているから出来そうな気がします!
枕草子ってなんだっけ?
内容は忘れてても「枕草子」と「清少納言」は聞いたことがありますよね?
清少納言は枕草子の作者で、知らない日本人はほとんどいないでしょう。
恥ずかしながら僕は最初「清少納言=枕草子の作者」しか知りませんでした。
清少納言について調べていくと、気品がありどんな困難も彼女の頭の良さと周りの助けで乗り越えています。そのことが「枕草子」の材料にもなっています。
清少納言と枕草子の始まり
清少納言は有名な歌人の家系に生まれて、彼女自身もその才能に恵まれていました。
若くして結婚、子供も生まれましたが、性格の不一致で離婚。
離婚後は宮中で中宮定子の女官として務めていました。
しかし心無い噂が出回り、清少納言は実家に長く引きこもります。
その時、気持ちが荒んでいくのを紛らわすために宮中での楽しい出来事を書いたものが『枕草子』です。
まずは有名な一節を訳してみよう
早速、やってみます!!
枕草子、有名な一節はやっぱりこれ!!
皆さんも学生の時に習ったあの一節…
『春は曙。やうやう白くなりゆく、山際すこし明かりて、紫立ちたる雲の細くたなびきたる』
段々と明かりが白くなって、山のすぐ上の空がほんのりと明るくなって、淡い紫に染まった雲が細くたなびいている様子が最高!
これを自分だったらどうやって英文に変えるか、またはどんな表現を使って英語で意味を説明をするか考えてみてください。
といった感じに作ります。
あまり難しく考えず、シンプルに考えてみましょう!
枕草子第123段『はしたなきもの』訳)ばつが悪いもの
『異人を呼ぶに、我ぞとて、さし出でたる』
『おのづから人の上などうち言ひ謗りたるに、
幼き子どもの聞き取りて、その人のあるに、言いいでたる』
枕草子 第72段『ありがたきもの』訳)めったにないもの
『舅にほめられる婿。また、姑に思はるる嫁の君』
『かたち心ありさますぐれ、世にふる程、いささかの疵なき』
めったにないもの、姑に褒めれれるお嫁さんって・・現代と通ずる部分があって面白いです!
不器用な英語でもいい!
重要なのは相手に伝えられること!!
その後自分の中で『もっとこうして表現すれば良かった』など反省会をすると、英語力はより高くなるよ!
英語学習と合わせて幅広い知識・視野を手にいれよう
過去に書かれた文学作品は面白いものです。
書かれた当時の時代風景、出来事なども一緒に知ることが出来ます。
僕も物語を読んで、スマホやAIの発達とは無縁の時代を想像していたりしています(^^)
現代では食料の心配をすることなどありませんが、食料の貴重な様子が読み取れるなど『いとをかし』なことがたくさんありますよ。
日本人として日本の知識も蓄えよう!
日本の昔の文化に興味を持っている外国人は多く、よく質問されます。
それに答えられなかったり、日本人の僕よりも詳しい外国人に会った時、少し恥ずかしさを感じたことも・・(^^:)
そこで「英語の上達と共に日本のことも知りつくそう!」と本を手に取りましたが、意外とかなりはまっちゃいました(笑)
- 昔の出来事
- 風習
- 作者とその周りの人との人間関係
を意識して読み解くようにしています。
思わず伝えたくなる、雑学知識も得よう!
枕草子、第二段にこのような文が残されています。
『十五日、節供参り、粥の木ひき隠して、家へ御達、女房などのうかがふを、
打たれじと用意して、常に後ろを心遣ひしたる気色も、いとをかしきに』
雑学ポイント
- 1月15日の小正月に、小豆粥を食べる風習があった
- 病気にならずに健康な年を過ごせるようにと願いを込めて食べていた
- なぜ小豆なのか
中国では、赤は縁起が良い色で、生きる炎が勢いよく燃えるとされている
古代日本でも、小豆の中に悪い霊を追い払う力があるとされていた - 小豆粥は今でも一部の地域で1月15日に食べられている
学んだことを国際交流のきっかけにしよう!
外国人も「花見」や「月見」などが好きな人が多いです。
枕草子にも書かれていますが、昔は身分第一の貴族社会。
上級貴族のみが月光など雅を味わう資格があるとされた世の中でした。
今は楽しむと言ったら、オンラインゲームやオフ会で、自然を見て触って楽しむ人が減ってきています。
コミュニケーションを図れる機会ですので、昔からある行事や自然を使って楽しんでいきましょう!
日本人としての誇りを持って国際化が進む社会で活躍
「今は国際化が進んでいるから英語や外国のことだけを知っていれば大丈夫」
「自分は一生日本に住む予定だから英語は必要ない」
そんな風に考えている人はいませんか?
もちろん、その考えを否定することは出来ません。
でも
視野を狭くして折角のチャンスを見落としてしまっては勿体ないと思います。
沢山の人と交流をもつ事は、互いに意見を交換し成長したり、信頼関係を築くチャンスです。
可能性を広げられる手段として「英語」は大事な役割です。
迷っていたら踏み出しましょう!
たとえ失敗して苦い経験があなたの人生の本の一節になっても、それはあなたにしか書けない物語であり、エンディングを作る必要な材料ですからね!!
まとめ
- 外国人と話す機会を持つ前に、日本語→英語、または英語→日本語へと脳内で変換するトレーニングをすると、スムーズに会話がしやすくなる。
- まずは有名な作品の文章の一部分を英語に変えてみる。
日本のことに興味がある外国人から話を降られても、その場で返せたら会話が弾む。
今の時代、やりたいと思ったら行動した方が良い!!
どんな結果になっても『後悔』て言葉は残らない!!
参考資料 『ビギナーズ クラシック 日本の古典 枕草子』 角川書店編
でも私、日本のことは色々知っているはずなのにそれを「英語」で上手く伝えられなかったんです。