「YouはStudent?」外国人就活生に大慌て!採用担当の失敗談

企業で採用活動をされている東京都在住 上野さん(27才、女性)の英語の失敗談。

英語の『必要性』は突然に

『グローバル化』『国際社会』そんな言葉が当たり前に飛び交う現在。とはいえ、日本人には英語はまだまだ浸透していないし、英語ができる人=エリートという先入観を、きっと多くの人がお持ちなのではないでしょうか。

私もそんな先入観を持っている一人です。

日本を出るつもりはないし、日本語が話せれば問題ないじゃない? という、日本語絶対主義者(笑)でした。

私は企業の人事、採用担当をしています。私の会社は日本人ばかりで、これからは海外事業も視野にいれていこう、という動きはあるものの、新卒・中途採用ともに、国内の方、または日本語を不便なくお話しできる方が採用ターゲット。

社内に英語を話せる人も多少いますが、社内公用語を英語にしているような有名企業たちとは程遠い現状。英語が話せなくても困らないのです。

会社に在籍している中で、そして採用という業務の中で、どうしても英語を身近に感じられませんでした。結果、大学1年時の英語の講義を受けて以来、全くと言っていいほど英語に触れてきませんでした。

ところが、英語が必要な機会は突然にやってきたのです。

日本語しか話せない採用担当……思いを伝えられない不甲斐なさ

私は新卒採用の広報活動の一環で、留学生コースのある大学の企業説明会に参加していました。留学生コースがあるとはいえ、一般学生や、日本語を理解し、カタコトなりとも質問をしてくれる留学生しか参加していない、というのが、例年この大学のイベントに参加してきての認識でした。今回もいつも通り日本語で説明し、無事にイベントは終了。

そう思ったとき、ある学生が質問をしにブースに戻ってきてくれたのです。質問に来てくれる学生は当社に興味を持ってくれているはずなので、嬉々として私は彼を迎え入れます。そして事件は起こったのです。

なんと……日本語が通じない!!!!

全く通じないわけではないのですが、単語をいくつか理解してもらえる程度。一方の私も頑張って英語を話そうとするあまり、英単語を日本語の接続詞でつなぐルー大柴さん状態に。

これはマズイ。

咄嗟の判断で翻訳アプリをスマホにインストールし、おそらく彼が質問したかったであろうことの答えを打ち込み、画面を彼に見せました。

「アー……OK」

そう返してくれましたが、果たして本当にOKだったのでしょうか。翻訳アプリの見当違いっぷりは、学生時代、ズルして宿題を終えようとした経験から思い知ってはいましたが、この時頼れるのはアプリだけでした。

彼もアプリを通じていろいろと聞いてくれたので、なんとかその場は乗り切ったものの、きっと、私の思いの半分も彼に伝えられていなかったと思います。

言葉が違うだけで、こんなにも伝えるのが難しいなんて、もどかしいなんて。洋画を字幕なしの設定で見始めてしまった、なんとも心細い気持ちを思い出しました。

彼が不安なのは、困っているのは表情を見ればわかる。けれど、何が彼をその表情にしているのかがわからないのです。

そして、ひとつの質問に答える時間があまりに長い。相手がアプリに文を打ち込んでいる間、回答を待っている側はひたすらそわそわしていました。

不甲斐ない。

ブースを去る彼の背中を見て思ったのはただそれだけでした。せめて簡単な英単語を並べられればよかったと思うのです。しかし、大学受験で大量に覚えたはずの英単語は、少しも浮かびませんでした。

そして、英語なんて仕事に関係ないと思っていた自分を恥じました。グローバル化が叫ばれる現在、英語を他国の人間とのコミュニケーションツールにする学生が増えることくらい、わかっていたはずなのに。

人事としての役割を果たせなかった、という悔しさと後悔を、今でも鮮明に覚えています。

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英語はツール!日本語絶対主義だった私が抱いた夢

それからというもの、私は少しだけ英語学習について前向きになりました。TOEICの本を買ったり、アプリで英語の記事を少し読むようになったり。

学習が身につくまでにはまだまだ遠いですが、今後また彼のような学生が当社に興味を持ってくれたときに、自信をもって説明ができるように準備をしておきたい!

今はそんな思いを胸に、少しずつ英語を学んでいるところです。

英語の学習方法はたくさんありますし、合う合わないも人それぞれ。TOEICの本とアプリの英語の記事なら、アプリの方が私には向いていそうでした。

そして、今はこうしてインプットでの英語学習をメインにしていますが、そのうち英会話のような、アウトプットの英語学習も必要だと考えています。

何故かというと、私の目標は『英語の本が読めるようになる』とか『洋画を字幕なしで観られるようになる』とかではなく、『英語を話す学生相手にコミュニケーションをとる』ことだからです。

聞いてわかる、読んでわかるだけじゃ不十分ということですね。理解したうえで、適切に返答できるスキルが必要です。

アウトプットの英語の学習方法については、これからしっかり調べ、挑戦していこうと思います。

英語学習とはまさに『継続は力なり』の世界。

コツコツと学びを重ね、『英語のできる採用担当』『グローバルに活躍する採用担当』という夢に向かって、私も努力を続けるつもりです。

努力して得た結果が評価されれば、当社の海外事業拡大の際、私に声がかかるかもしれませんしね……!

自分の可能性を広げてくれるツールとして、あなたも英語学習を始めてみませんか?

まとめ

  • 日本を出るつもりがなく大学1年以後、英語に触れてこなかった
  • 企業説明会で日本語が通じない外国人に興味を持ってもらったけど不甲斐ない対応しかできなかった
  • 『英語アプリ』など自分に合った方法で英語を勉強していきたい
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