さとこさん(会社員、女性)から体験談を教えていただきました!
英語に対する憧れ
子供のころからテレビや映画で見る海外の生活に憧れていました。
- いつかあんな国へ行ってみたいな
- 海外へ出張に行くような仕事をしてみたいな
- 現地の人とペラペラ話したりするのもかっこいいだろうな
と夢見ていました。
英語の勉強は好きだったので、大学も英文科へ進むことに迷いはありませんでした。
大学時代に1ヶ月間アメリカへ短期留学するプログラムがあったので、参加することにしました。
それまでシンガポールやハワイなどに行ったことはあり、なんとかなるだろうとなんの根拠もなく思いこんでいました。
ですがそれはとんでもない思い違いでした。それまで習ってきた英語が、ほとんど役に立たなかったのです。
短期留学で思い知った英語が話せない自分
ホームステイ先のカリフォルニアの片田舎に着き、すぐに自分が甘かった事を痛感しました。
現地の人に話しかけても通じないのです。
焦りました。
道を聞いたら何度も聞き返されたり、お店でため息をつかれたり。
日本にいたとき「アメリカ人の英語講師には通じていたのに」と思ったのですが、こちらの話に注意深く耳を傾ける講師と、現地のアメリカ人では聞く姿勢が全く違うので当たり前の話です。
言いたい事が伝わらないとなにもできないのでもう必死でした。
徐々にわかってきたのは、たとえ文法がめちゃくちゃでも片言でも、とにかく大きな声でゆっくりはっきり単語をつなぎあわせて言えばなんとか理解してもらえるという事です。
ですが、すらすらと会話をかわすというには程遠い状態でした。
ホストマザーはバツイチのシングルマザーで、とても良い人でした。
日本についていろいろ聞かれたり、あちこちへ連れて行ってくれたり。その家には同い年の娘さんもいました。
最後は仲良くなれたと思いますが
もっと会話ができたら良かったのに
もっと英語を話せたら良かったのに
と申し訳ない気持ちでいっぱいのまま、短期の留学を終えました。
英語は土台作りが大事
それからは英語を勉強するのではなく、話せるようになりたいと考えるようになりました。
日本へ帰ってからは、どうすれば英語が話せるようになるか?とあれこれ方法を模索し始めました。
気が付いたら家の中には数々の英語の教材が・・・
あれこれ買ってきては三日坊主で放り出したものがたくさんありました。
自分の性格上、英会話教室も面倒になり続かないであろう事はわかっていたし、難しい本も途中で投げ出すと思ったので、一番簡単そうなものを探しました。
土台①
『英語できますか?究極の学習法』という本を見つけました。
内容としては、簡単な挨拶や日常会話のCDをリスニングし、そのあとに続いて全く同じようにリピートするとよいというものです。
- まずは初級の会話をかわせるぐらいまで、リスニングとスピーキングをしなければならない。
- 家作りと同じで、土台をしっかり作らないと、その上に家を建ててもぐらぐらしてしまう。
- どんなに単語や文法を習っても土台が無いと身につかない。
- だから日本人は簡単な挨拶や日常会話すらできないだ。
そのようなことが書いてありました。
なるほど、だから話せないのか。
これなら自分でもできるかも、と思いやってみることにしました。
CDは一番簡単そうな英会話のものを購入して聞いてみました。
内容は本当に簡単な挨拶から始まるものです。
こんな英語いまさら練習していて意味あるのかしら・・・
と思いましたが、試しにそのCDを録音し、リスニングとスピーキングをしてみたのです。
すると、簡単な挨拶程度すら思うようにスピーキングできないことに気づき、愕然としました。
今まで英語の教科書を見ながらリーディングしたことがあっても、聞いてそのまま真似して話す、という経験はほとんど無く、こんなに難しいなんて思ってもみませんでした。
ようは英語を聞いて話すという訓練が圧倒的に足りていなかったのです。
これでは話せるようになるわけないな・・・と痛感しました。
それからはほぼ毎日リスニングとスピーキングを反復練習しました。
テニスでラリーの練習をするように、繰り返し同じ会話をリピートすることで英語の反射神経を鍛えているような感じです。
頭で考える間も無いぐらい、反射的に英語で返答ができるようになるのが目標になりました。
毎日毎日、会社の行き帰りに簡単な会話をイヤホンで聞いて、そのまま小さい声でぶつぶつと繰り返しました。
はたから見たら完全に不審者です。(笑)
最初の頃はなかなかすらすら言えなかったのですが、簡単な英語なので飽きっぽい自分でも続けられました。
そして何度か繰り返すうちに、ぽつぽつと言えるようになってきました。
土台②
もう一つ必要なのは、自分の話したい事を、英語で話す訓練をする、ということです。
例えば海外旅行
なにか文句を言いたい事があってもどのように言うのかわからずあきらめる
という経験は誰でもあると思います。
それも訓練しないと話すことはできるようになりません。
色々なシチュエーションを想定し、この場合はどのように言うか調べて言ってみる、ということを繰り返しました。
これで本当に土台なんかできているのかな?と不安でしたが、とにかく数か月続けました。
ある時姉と一緒にハワイへ行く機会がありました。
ふと気が付いたのですが、現地の人に挨拶されると頭で考えることもなく反射的に返事をし、その後に続く会話も自然にできていたのです。
その時の会話はCDの中に出てきた会話と全く同じだったのです。
頭の中に土台が出来つつあるのを実感した瞬間でした。
姉からも「いつの間に英語が話せるようになったの!?」と驚かれました。
実はものすごく簡単な会話が反射的に返せるようになっただけで、まだまだ英語が話せる、という状態とは程遠いのですが、少し自信のようなものがついてきました。
まとめ
英語が楽しくなってきた!
英語だけに限らず、何事も基礎が大事だとわかりました。
何年も学校で英語を勉強してきて話せないのはやはり土台ができていなかったせいだと思います。
今はまだまだ英語が話せる、という状態ではありませんが、海外ドラマなどを観ているときに会話が聞き取れ、そのあとに続く受け答えも予想できるときがあります。
こうなると英語を練習するのが楽しくなってきて、もっともっと練習したい、もっと話したいと思うようになりました。
これからも少しずつ土台の上に積み重ねをしていけば、いつかりっぱな家が私の中に建つ日が来るかもしれません。
その時は子供のころに憧れた、英語をかっこよくペラペラ話すという夢が叶うでしょう。
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