MOOCとは?
MOOC(Massive Open Online Courses)とは、オンラインで海外の大学などの講義を視聴することが出来るプラットフォームです。
インターネットさえつながっていれば場所を選ばず、誰でも無償で大学の教育を受講できるようにすることを目的につくられました。
2012年にアメリカでスタンフォード大学で開発されたCouseraの利用者は6,000万人以上、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学が共同で開発したedXは2,500万人以上が利用しているなど、世界中で広がりみせています。
一方、日本でも2014年にJMOOC(日本オープンオンライン教育推進協議会)が立ち上げられており、日本の主要な大学もオンラインで授業を配信しています。
このように、オンラインで時間と場所を選ばないMOOCは、学生だけでなく社会人の学びなおしに利用できると注目されています。
また、最近の海外のMOOCでは日本語字幕付きのものも増えてきているので、より専門的な内容も学びやすくなっていると言えるでしょう。
海外の主なMOOC5選
プラットフォームよって多種多用のコースが用意されており、自分の学びたい分野を選択して受講することができます。
Coursera(コーセラ)
Coursera(コーセラ)はスタンフォード大学の教授によって立ち上げられました。
212の企業や大学と提携し4,622のコースを提供しています。
スタンフォード大学以外にもイェール大学、ミシガン大学、日本からは東京大学、企業ではGoogleやAmazon、IBMというような大企業も参加しています。
オンラインで取得できる学位プログラムの提供もあります。
- データサイエンスの修士号
- コンピューターサイエンスの学士号
- 電気工学の修士号
- 情報技術の修士号
- MBA
- 公衆衛生学の修士号
受講料:無料※/有料コースあり
※終了証、認定証を発行する場合は有料
edX(エデックス)
edX(エデックス)は2012年マサチューセッツ工科大学とハーバード大学が立ち上げたMOOCです。
カルフォルニア大学バークレー校やボストン大学、日本からは京都大学が参加しています。
人文科学、数学、コンピューターサイエンスなどの2,800以上のコースが存在しています。
受講料:無料※/有料コースあり
※証明を発行する場合は有料
Udacity(ユダシティ)
Udacity(ユダシティ)GoogleやAmazon(AWS)などが参加しており、IT、コンピュータサイエンス分野で多くのプログラムを提供しているMOOCのプラットフォームです。
これまで10万人以上がUdacityで学んでおり、有料のコースではキャリアアップのサポートも受けることができます。
受講料:無料/有料コースあり
Codecademy(コードアカデミー)
Codecademy(コードアカデミー)はFacebook、Google、IBMなどの企業が提供しているプラットフォームです。
HTML&CSS、JavaScrip、PHP、Pythonなどプログラミングに必要な言語を学ぶことが出来ます。
受講料:無料/有料サポートあり
FutureLearn(フューチャーラーン)
FutureLearn(フューチャーラーン)はイギリスのOpen University によって設立されたプラットフォームです。
アバディーン大学や慶應義塾大学、アクセンチュア、ユネスコなどが参加しています。
230以上の国や地域から800万人以上が学習しています。
受講料:無料/有料(期間終了後のコース)
※修了証を発行する場合は有料
MOOCのメリットとデメリット
世界各国で多くの人々が利用しているMOOCのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
MOOCのメリットは3つあります。
- 場所や受講者を選ばない
- 費用が安価
- 多用な講義バリエーション
- 場所や受講者を選ばない
インターネットとパソコンさえあれば、住んでいる場所や年齢など関係なく受講することができます。
社会人になってから大学へ通うのは難しいですが、オンライン授業であれば時間を調整し受講することができます。 - 費用が安価
受講料が無料のものが多いので費用の制約を受けずに学ぶことができます。海外の有名大学の授業を無料で受講することも可能になります。 - 多用な講義バリエーション
MOOCには様々な分野のコースが存在しています。自分が興味のある分野だけ受講することも可能です。
中にはオンラインで学位の取得が可能なMOOCもあります。
ジョーンズ・ホプキンス大学のMOOC講座「新型コロナウイルスの濃厚接触者追跡調査」修了書。
世界の大学講座をインターネットで受講できる便利な時代。 pic.twitter.com/wgWyLkOXUG— akio oshiro (@chopingg55) July 21, 2020
デメリット
MOOCのデメリットについてお伝えします。
- モチベーションが保ちにくい
- 他の人と交流を持ちにくい
- モチベーションが保ちにくい
MOOCを受講してもサポートがないため、難易度が高い授業だと特に内容についていけず辞めてしまう人も多いのが現状です。 - 他の人と交流を持ちにくい
上記のモチベーションにもつながりますが、講師への質問や他の受講生との交流ができないところが、通学する大学との違いとなります。
やはり大学の人脈機能と学生選抜機能、卒業生の人脈があり生徒も選抜された優秀な人が集まっていると言う事自体に価値があるように思うし、授業や課題、試験についても大学レベルの規律をMOOCで担保する事は無理があるのよね。
— とくめい@シンガポールCo. Ltd金融部門勤務 (@anonymousinvest) July 25, 2020
まとめ
- MOOCとは、海外の有名大学などのオンライン授業が無料で受けられるプラットフォーム
- プラットフォームごとに学べる分野が異なり、自分が学びたい分野だけを選んで受講することも可能
- 時間や場所の制約を受けないため、忙しい社会人でも学びやすいのが特徴
まずは、自分が興味のある分野があるプラットフォームに登録をして、視聴してみてはいかがでしょうか。