海外のお客様がたくさん!しかし悔しい思い・・・
私が勤務していたお店は、東京の原宿に位置しており、商品が写真映えすることもあり、日本のお客様の多くは中学校から大学までの学生さんでした。
そして、原宿という土地と写真映えする商品は海外の方にも人気で、来店されるお客様の1/3程度の方が外国人観光客だったのです。
しかし、私の英語力はというと、単語でしか話せない程度で、日本語と身振り手振りで接客することも少なくありませんでした。
聞くことはできるしゆっくりと考えれば文章も組み立てられるのですが、いざ、海外の方を目の前にすると焦りや緊張で1単語でしか話せなくなってしまうのでした。
「もっと良い接客をして、円滑なコミュニケーションをとりたいのに・・・」と悔しい思いをする日々が続きました。
私が英会話力を向上させた方法
来る日も来る日も海外からのお客様はたくさんいらっしゃるので、しゃべれないとばかり言っている場合ではありません。
海外のお客様とももっとたくさんコミュニケーションを取って楽しく接客したい!
そんな私は、自分なりに接客で困らない英会話力をつけるためどうにか練習を重ねようと決意しました。
失敗から学ぶ!できなかった表現を次はすぐに使えるように。
私には英会話力がありませんでしたが、絶えず海外のお客様が来られるので、練習の機会はたくさんありました。
そのため、できなくてもとにかく話してみることを大切にしていました。
その中でも、英会話力UPのために私が意識していたことを紹介します。
組み立てた文による表現が伝わればそれが成功体験になり自信がつきますし、伝わりづらかったらまた合間に練り直して次に備えていました。
海外のお客様は頻繁に来店されるので、毎回の接客でそれを繰り返すことで、どんどん使える表現を増やしていきました。
こちらは、お客様から商品の説明を求められるなどイレギュラーな対応をする際、主に使っていた方法です。
自分の力では単語の羅列になってしまうことが特に多かったのですが、調べて使ってというのを何度も繰り返すことで表現を自分のものにしていきました。
何より、私がちゃんとした英語を話すことができなくても海外のお客様は笑顔で会話してくださったので、それが自信につながりました。
お客さんの言ったことから学ぶ
お店に来られて英語を話されるお客様の大部分は、国籍がどこであろうと私より英語が堪能でした
このことを利用して、お客様が話された言葉やその発音から学ぶことも意識していました。
ここで、私が実際にお店で学んだことを例として紹介します。
今売っていない商品について「これをもらえる?」と聞かれたとき、私はなけなしの知識で「Unavailable.(入手できません。) 」と答えました。
するとお客様から「OK, it’s not sold.(オーケー、売られていないんだね。)」と返ってきました。
きっと、この場面ではunavailableよりもit’s not soldが伝わりやすく一般的なのだろうということがわかったので、それからはその表現を使うようにしています。
こういった具合に、どの表現が自然だとか発音はどうすれば伝わりやすいのかなどということは実際の英語話者の方を参考にするととっても勉強になりました。
実際どのくらい話せるようになった?
このように、お客様との会話で学んで練習するということを意識して日々接客していた私ですが、繰り返すこと3ヶ月程度で結局どのくらい話せるようになったかというと、
日本人のお客様に接客するときと同じくらいのクオリティで接客できるくらいには英会話力が向上しました!
もちろん、接客に使う表現を集中的に使えるように練習したので総合的な英会話力はまだまだですが、今では海外のお客様が来られても以前のように焦ったり緊張したりすることなく接客しています!
最近ではお客様と雑談で盛り上がることもありますよ♪
現在は、もっとお客様と色々なお話をできるようになるべく、接客以外の表現も練習中です!
接客業で使えるフレーズ紹介
ここからは、接客をしていてよく使う基本的なフレーズをまとめていきます。
簡単に覚えられそうなものばかりなので皆さんもよろしければ使ってみてくださいね。
- Hello./Hi!ーこんにちは。
日本ではお客様が来店されたら「いらっしゃいませ。」と声をかけますが、英語では普通の挨拶をするのが一般的とのこと。
英語があまり話せなくても、笑顔で挨拶をすることで気持ちの良い空気感を作ることができますよね。
- How many (in your party)?ー何名様ですか?
こちらはお客様の来店があると必ず使う言葉です。
日本人からするとHow many?だけでは適当なのでは?と思ってしまいがちですが、海外では一般的に使われます。
「何名様?」とフランクに聞くイメージです。
とっても短いフレーズなのですぐに使えそうですね。
- What would you like (to order)?ー何になさいますか?
注文をお伺いするときの表現です。
willを丁寧にするためにwouldを使います。
丁寧さによって言い方が変わってくるので、お店の雰囲気などに合わせて選んでみると良さそうです。
- This is made of ◯◯ and ◯◯.ーこちらは◯◯と◯◯からできています。
メニューを見ている際に材料は何か?などとたずねられた際に使います。
海外のお客様には動物性のものを食べない方も多くおられるため、材料を気にされることは少なくありません。
材料の原形がある場合はmade of、原形がない場合はmade fromを使います。
- It will take ◯◯ minutes.ー◯◯分かかります。
少し時間のかかる料理や商品の注文を受けた時に使います。
他言語の国で何もわからず長い間待たされるというのは不安なことですので、伝え忘れることのないように意識しています。
- This is sold out.ーこちらは売り切れです。
売り切れてしまった商品について聞かれたときに使う表現です。
I’m sorry,を冒頭に付け足すとより丁寧さが伝わるかと思います。
- 750 (yen).ー750円です。
日本ではseven hundred fiftyと言うように習いましたよね。
それでももちろん良いのですが、多くの方がseven-fiftyと読みます。
「セブンハンドレッドフィフティー」と言うより「セブン フィフティー」と言う方がラクだからだと思われますが、多くの英語話者の方々がこのように分けて表現しています。
4桁の値段(1250 yenなど)も、2桁ずつに分けて言う(twelve-fifty yen)ことも多いです。
ぶっきらぼうに聞こえそうで初めは戸惑いましたが、海外ではそのような印象は特にないとのこと。
- We will serve your ◯◯ over there.ーあちらで◯◯をお出ししますね。
お会計とお料理や商品の提供口が離れている場合に使える表現です。
◯◯には注文されたものの種類を入れます(例:drink, food)。
- Thank you. Have a good day.ーありがとうございました。良い一日を。
お店を出られるお客様にかける言葉です。
私が勤務しているお店には旅行で来られる方が多いので、「Enjoy your trip.(良い旅を。)」と声をかけることもあります。
私は、これらのフレーズが言えるようになっただけでも、単語で必死に伝えたり日本語と身振りで頑張ったりしていた時に比べて大幅に円滑なコミュニケーションが取れていました。
たったこれだけ?と思われるかもしれませんが、これだけでも伝わりやすさがグンとUPしました。
まとめ
今回は、私が接客に必要な英会話力をつけた練習方法と、よく使う表現を中心に紹介していきました。
この体験を通して、英会話習得のためにはとにかくどれだけ自分の口で話すのかということが大きいのだと分かりました。
海外の方とお話しすることは初めはどうしても不安が大きくなってしまうので、完璧な状態になってから話そうなんて思ってしまいがちです。
しかし、失敗したって激怒されたりすることはまずありません。
英会話力向上のためには、トライアンドエラーを繰り返すことがとても重要な役割を担ってくるのではないでしょうか。
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