そうだな。結論から言うと僕は簡単にはお勧めしないな。
え?どうしてですか?
いろんな理由はあるんだけど、まずはインターナショナルスクールがどんなものか見ていこう。
インターナショナルスクールとは
インターナショナルスクールとは、主に英語で授業が行われ、外国国籍の児童や生徒を対象とした教育施設です。
各種学校として一部は都道府県知事から認可されているスクールもありますが、そのほとんどは無認可のスクールとして活動しています。
文部科学省はその数や実態を把握していないというのが現状のようです。
最近はプリスクールと呼ばれる0歳からのスクールも増えてきましたね。
インターナショナルスクールの特徴
インターナショナルスクールの授業は基本的に全て英語で行われます。
参加型の授業で、主にディスカッションやプレゼンテーション中心の授業になります。
日本の学校は毎年学年が上がりますが、インターナショナルスクールでは、飛び級や留年は普通におこるようですね。
概ね日本の学校よりも夏休みは長いようで6月下旬から約3か月!
条件は様々ですが、子供の英語でのコミュニケーション能力が入学条件となるところは多いようです。
また、スクールからの連絡や参観などは全て英語で行われるので、親のどちらかがネイティブスピーカーであることが必要と言われています。
※英語が話せなくても入学できるところもまれにあるようです。
日本の学校に比べると明らかに高い学費となります。
実際の初年度に必要な金額の目安はこちらです。
- 志願料:2万円~5万円
- 入学金:20万円~50万円
- 年間授業料:100万円~250万円
- 年間教材費:20万円~50万円
- その他:10万円~
※一定の基準に基づいて国や地方から補助が受けられる場合もあります。
インターナショナルスクールに通わせている方の口コミ
ツイッターで口コミを調べてみました。
#国際バカロレア #バイリンガル #早期英語教育 #IB #インターナショナルスクール 【バイリンガルあるある】 髪の色、目の色、肌の色。みんな違っていい。幼年期からそういう環境にいれば、もっと理解しあえるかも。
— IB-mama (@IBmama3) May 13, 2021
セミリンガル😇
高いお金を払ってインターナショナルスクールに通わせる=自動的に成功
と思っている人が多い印象です。実際は、母語が確立しないので、英語以外の科目が伸び悩んで、中堅私大くらいしかいけない、みたいなパターンも多いと思います。
— りんりん (@linglingorca) May 15, 2021
小さい時からインターナショナルスクールに行ってたので。そこで英語を習ってアメリカたどったので。あまり英語は難しくなかったです。
— Daisuke_Murakami_BOT (@dice_115_bot) May 13, 2021
小さい頃から英語に触れることが出来る環境に期待できる意見がある一方、日本語の成長を危惧する意見も何件か散見されました。
インターナショナルスクールにずっと通っていた方は、将来アメリカで活躍されるレベルで通用する英語力が身につくようですね。
0歳からインターナショナルスクールに入る効果は?
日本人は、ほぼ全員が中学、高校と通算6年間も英語を習っているにも関わらず、高校卒業時に英語が流暢に話せるという人はほとんどいないのが現状です。
これには、日本の英語教育がインプット型であることが原因の一つとして挙げられます。
ほとんどのインターナショナルスクールでは、個性を伸ばす教育方針のため、積極的に発信しアピールすることで個々の自信にもつながります。
また、幼少から多国籍な子供や先生たちと触れ合うことで、今後のグローバル社会において、苦手意識を持たずに英語を使ってコミュニケーションできるようになります。
その能力は世界で活躍するためには必須となるでしょう。
バイリンガル、トリリンガルも夢ではありません。
メリット、デメリット
インターナショナルスクールに入ることによるメリットはたくさんありますが、デメリットもあります。
両方を知った上で我が子にどう育ってほしいのか考えることが重要です。
メリット
- 英語が堪能になる
- 海外の文化に触れさせることができる
- 積極性を学び発言力が身に着く
- 各国の子供たちと日常的に触れ合うことができ海外の文化が学べる
- 海外の大学への進学が有利になる
デメリット
- 小学校・中学校に相当する課程に在籍してもインタナショナルスクールのみでは義務教育を終えたことにはならない。
- 教育課程は各校独自ものなので何を学べるかわかりにくい。
- 中学卒業後公立高校の受験資格が得られない(私学は独自の判断)
- 日本語の能力が劣りやすい
- 高額な費用
いろんな条件はあるけど「日本の高校相当」と認められた学校の卒業生には大学への入学資格が認められる場合もあるよ。21世紀に入ってその動きが進んでいるようだね。
参考:ウキペディアフリー百科事典
幼少期からインタナショナルスクールに通った子の末路
小学校入学までインターナショナルスクールで過ごした子は公立小学校に入学すると日本語の授業についていくのが難しかったとの報告があります。
愛知教育大学大学院教授で英語教育が専門の高橋美由紀先生は下記のように話しています。
例えば、「TH」「f」「v」の発音は、日本語にない音なので、大人になってからも習得することは難しいですが、幼い時期から学ぶことで、これらの発音が自然にできるようになるなど、良い影響を受ける部分もあります。一方で、日本語の読み書きに苦手意識を持ってしまう場合もあります。
引用:4歳から「インターナショナルスクール」に通った日本人の残念すぎる末路
小学校に入る前までインターナショナルスクールに通っていた子は、漢字の書きとりなどに抵抗がある子供が多いそうです。
日本語の漢字は、音読み、訓読みがあり、書き順等も複雑で、子供たちは小学校1年生から、ドリル練習を強いられます。一方、英語はアルファベット26文字なので、漢字に比べればアルファベットを覚える方が易しいと感じるのだと思います。
引用:4歳から「インターナショナルスクール」に通った日本人の残念すぎる末路
この状態を「ダブルリミテッド」と言います。
幼少からインターナショナルスクールに通学した場合に起こるかもしれないリスクは知っておいた方が良いかもしれませんね。
親のスタンスとして、将来初等教育から全て英語を教育言語として使う学校に行かせるつもりであれば、インターナショナルスクールを利用して英語漬けの毎日でも良いでしょう。
しかし、日本の公立の学校に入学するつもりであれば、インターナショナルスクールを選ぶ場合は、各ご家庭で日本語の補強がかなり必要になってくることは覚悟しましょう。
また「日本育ちの子をインターナショナルスクールに入れるのは愚の骨頂だ」では次のように述べられています。
日本に住み、日本の家族と暮らしている場合、最初に母国語(L1言語と言います)ができなければ、第二か国語(L2言語)をマスターし、両方の言語を自由に操作できる「バイリンガル」にはなりません。
他国の言語を学ぶ前に正しい母国語をしっかりと学ばないと他国の言語システム、また文化や多様性を理解するのは難しいようですね。
近年「これからの時代は英語ができた方がいい!」と言われるようになりましが、日本で生まれ、日本で育ったお子さんを流行りのインターナショナルスクールに入れることが正しいことなのか、今一度ゆっくり考えて決めないと後悔してももう遅い、ということになりそうです。
参考:4歳から「インターナショナルスクール」に通った日本人の残念すぎる末路
参考:日本育ちの子をインターナショナルスクールに入れるのは愚の骨頂だ
なるほど。
インターナショナルスクールに入れさえすれば良いという安易な考え方がリスクを伴うことはわかりました。
でも、これからの子供たちの時代は英語は必須になりますよね。
それならどうやって学ぶのが一番良いんでしょうか?
確かにそうだね。
では、代表的な二つのオススメの方法を教えよう。
こども英会話教室はどう?
英語に触れるという意味では〇
英語は低年齢で始めた方が良いとは言いますが、子供の頃に無理やり始めやる気がない子よりは、年配でもやる気がある人の方が結果的に意欲的に取り組めるため、結果的に上達は早くなります。
週に1回の教室で英語がペラペラになるわけではない
小さい頃に英語に通わせたからと言って、ほったらかしではなかなか英語は身に付きません。
いつも話すフレーズや少々の単語は覚えることはできます。
もちろん発音は多少良くなりますし、慣れているネイティブのいつも使っている言葉はわかるようになります。
だからと言って海外で流暢に話せるレベルになるかというと疑問が残ります。
親も一緒に楽しもう
子供は親が楽しいと思うものを好きになるものです。
親も一緒に英語を楽しむ姿勢を見せることで、気が付けば自ら学んでいくようになります。
子供だけに学習を強いるのではなく、一緒に楽しむようにすると良いですね。
こども英会話に通わせている方の口コミ
こども英会話に通わせている方の口コミを探してみました。
https://twitter.com/yuchanpapa2021/status/1439454362238013441?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1439454362238013441%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fpublish.twitter.com%2F%3Fquery%3Dhttps3A2F2Ftwitter.com2Fyuchanpapa20212Fstatus2F1439454362238013441widget%3DTweet
#Zoom 英会話終了。キャストはできたが、音はテレビから出ず。テレビを触られるので少し工夫が必要かも。長男(3才)は授業が成立したものの、次男(2才半)は集中できず。かろうじてheadとshoulderはわかってる模様。1対1ならやりようはありそうだけど、兄弟2人で参加は骨が折れる…#ペッピーキッズ
— 林恵 (@884k) May 12, 2020
クラスの生徒数が多すぎるのと、時間が長すぎと感じます
完全にうちの子基準ですが、1クラス8人なのは多すぎます。
講師がまとめきれないというか、言う事を…#幼児教育教材 #NOVAバイリンガルKIDS 幼児コース (3歳~)https://t.co/fHkidepTcS— 幼児教育本舗 (@youjikyouzai111) April 17, 2018
前向きに楽しんでいる方もおられましたが、参加してみて大変という方もいました。
やはり子供本人のやる気が一番大事ですね。
こども英会話教室のランキングはこちら↓
おすすめの子ども英語 小学生ランキング2021年 オリコン顧客満足度調査|調査企業35社の比較・クチコミ・評判 (oricon.co.jp)
無料の自宅学習のススメ
NHKの基礎英語が最強
昔から無料英語教材と言えば、NHKの基礎英語。
ひと昔前のものとは違い、今は親しみやすい内容になっています。
親も一緒に勉強するつもりで聞いてみるのも良いですね。
映画のDVDの字幕で楽しみながら学習
DVDは日本語字幕の他に英語字幕が表示できます。
上手く使いながら、子供と一緒に楽しんで観るのも良いでしょう。
子供向けのアニメであれば英語も易しく、映像を見ながら会話を想像することができます。
お子様向けの洋画であれば、「ホームアローン」はオススメです。
映像学習の方法はこちらから↓
映画で勉強するなら英語字幕&音読!実際に英語力が伸びたオススメ映画12選
まとめ
いかがでしたでしょうか?
インターナショナルスクールは良い面ばかりではなく、リスクも伴うことがわかりました。
子供の未来がどんなものになるのか小さいうちに決めてしまうのは難しいものです。
将来は確実に海外で過ごす、などの覚悟がない場合は、まずは日本の学校に通った方が得策かもしれませんね。
のにさん、インターナショナルスクールってどうでしょう?
うちに子になるべくたくさんの英語に触れられる機会を与えてあげたいなって思ってるんですが。